500年の復讐
意識が朦朧としてきた中、私は口を開いた。必死に声を出す。
「―――私の死に際を観に来た奴ら、よく聞け」
観客たちの中には倒れる奴もいる。
「私は無実だったのだ。だが、お前たちのせいで私は魔女として火炙りにされたのだ」
だんだん気が薄くなってきた。
「私は誓う。そして、確実に行う。お前たちに復讐するために、私は甦る」
観客たちの顔が引きつる。
「お前たち、見ておけ。誰でも魔女にさせられるのだ。無実でも。私のように」
異端審問官は聞き入っている。
「何年、何百年経とうが私はお前らに復讐をする!!」
私は気を失った―――。