500年の復讐


 男の目が大きくなる。苦笑いしながら、
「――――外見からしてあまり似つかない口調ですね―――」
「どうするんだ?」
 考えるように顎に手を持っていき、上を見る。
 答えを見つけ、ゆっくりと噛み締めるように、 
「何か―――貴女は他人とは違う何かを持っている――――なんと言えばいいのでしょうか―――私と同じ――影を持っているというか――――」
 あまりの返答に驚く。
「やはり同じ臭いがすると、分かり合えるのか―――」
 すると彼はほくそ笑み、
「なんとなくそんな感じがしていました――――私は―――トッド、スウィーニー・トッドといいます」
「―――――サーシャ。サーシャ・サユベル」




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