ヌハヌハ高校生探偵
教室の周りには人でごった返している
今は授業の時間だがそれどころではない


野次馬さんたちでいっぱい



「ちょっと失礼。」


人を暖簾のように掻き分けてたどり着いたその先には
うつむいたままの沖沼忠明がいた


「あんたが馬越殺したの?」


後ろからマリアちゃんの鋭い声がする


「僕じゃない!!!」


その声にすぐさま沖沼が反応し、返答した


俺はマリアちゃんの耳元に口を寄せた


「マリアちゃんのお父さんに、どこに、何本、どんなふうに髪の毛が付着していたか聞いて。」


マリアちゃんは頷き、
マリアちゃんのお父さんの方に向かった


「お父さん、沖沼くんの髪の毛はどこにどんなふうに、何本付着してたの?」


「そうだな、胸元辺りにまとまって。本数は八本。」


マリアちゃんがこっちに戻ってくる



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