ヌハヌハ高校生探偵
「動機は何だと思う?」



「動機かぁ・・・・。頭の良いお前が、殺人を犯すなんてよほどだからなぁ・・・。」



沖沼は淡々とした口調で話しかけてくる



「俺には、妹がいるんだ・・・。足の不自由な。でもとっても優しくて、とっても可愛い。母親も、父親も苦労してた。でも、妹の笑顔で家族みんな元気になるんだ。」



「で?」



「俺が、下校してる時だった。遠くに車いすの女性がいた。それが妹だとわかり、俺が走って・・・・・うっ・・・・・・。」



あたりは暗く
公園には一つしか外灯がない


だが、
俺はしっかりと見えた



沖沼の頬を伝う




一筋の涙が・・・・・・・
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