【短集・ホラー】白紙の小説
・白紙の小説
ここはとある有名な、様々な小説を扱う雑誌の出版社。
その編集長は、編集長室にこもって、たくさんの作家達の作品を読んでいた。
今日はホラー作家の小説を読んでいる。
その作家によって、色々な個性が出ていて、とても面白い。
ホラーの中でも色んなジャンルがあるものだ。
特に感心したのは、
最近デビューした作家。
その作家は、まだ若いのに才能があって、私は大いにその作家を応援しようと思ったのだ。
何故なら、その作家は短編集を書いてきたのだが、それが実に面白いのだ。
母親からの虐待を受けた子供が、ある残虐なニュースを見て自ら母親を殺した話。
金縛りにあう時は酷い耳鳴りがして、男がその犠牲になってしまう話。
病院=人を元気にするという考えを全く逆にした話。
不思議な人物に連れられた倉庫に居たのは、ペットと言う名の人間だった話。
そして最後に、ラストで一気に逆転するストーカーの話。
実に面白い。
私はペラペラとその作家の書いた短編集の紙を捲った。
すると、あることに気が付いた。