オバサンだって恋したい!!
歓迎会当日何もなかったように、三人で小都子に向かった。



早瀬係長が、『俺は今日飲まないから車を出すよ。



俺明日出張で朝が早いから、飲むのは止めて置く。』


出張だったんだ。



私何も知らなかったな。



18時集合で3課の人は殆んど揃った。



課長の音頭で乾杯する。



「早瀬係長はこの前自己紹介したから、


小川拓也君自己紹介をお願いします。」



『小川拓也23才。彼女はいませんが、好きな人はいます。



まだ何も分からなくて、皆さんに迷惑をかける事になりますが、



よろしくお願いします。』


私も一緒に立って頭を下げた。



課長が、「拓也君は小川の息子だから、みんなもよろしく頼むな。」



ザワザワする店内。



パートの本田さんに、「美園ちゃんにこんな大きい息子がいるなんて、


びっくりしちゃったよ。」


拓也は本田さんを見ようとせず、『俺と美園親子に見られた事ないですよ。』



本田さんも、「そうだと思った。」



『でしょ。こうしていると恋人同士に見えるよね。』


拓也が私の肩を抱き寄せた。






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