オバサンだって恋したい!!
それからはみんなでどんちゃん騒ぎ。



拓也が相当飲んでいる。



正木がまだ現れない。



早瀬係長が私の側に来る。


『正木さん遅いな。』



私と早瀬係長は店内の時計ばかりを見た。



「ねぇ、明日出張なの?」



『ああ、本社に顔出しだよ。後親父に美園の事話すつもり。』



本社に顔だしってどういう意味?



『美園にはまだ話してなかったけど、谷田合成は親父の会社。


俺後取りだから、美園と結婚したら、美園は社長婦人だな。』



そう言って笑う早瀬係長。


え、驚くのに時間がかかってしまった。



私が社長婦人なんて絶対無理。



もうパニクってる私。



その時店のドアが開き、正木が入って来た。



早瀬係長と二人で眺めてしまう。



正木を何とか拓也に近づけなければ行けない。



酔ってる拓也の隣に、無理矢理正木を連れて行く。



正木は拓也にビールを進める。



拓也はどうもどうもと言いながら、正木を見る。



そして正木を暫く見つめる。



『何処かでお会いしました?』



正木が頷く。






< 126 / 151 >

この作品をシェア

pagetop