オバサンだって恋したい!!
『美園早瀬係長は駄目って言っただろう。』



今日は結婚式当日。


昨日から全然寝てないし、顔はむくんでるし、



妊娠で5kg太ったし最悪。


花嫁衣装は窮屈で死にそうだよ。



『美園もう少しの我慢だからな。



好きなもの何でも買ってやるから、



今日は我慢してくれよ。』


そこに拓也が入って来た。


『おい、早瀬美園を甘やかすと付け上がるぞ。』



「拓也早瀬でなくて、お父さんだからね。」



『バカヤロー! 4才しか違わないのに、親父なんて呼べれるか?』



「でも父親に変わりないから。」



『その前に美園こそ早瀬係長はおかしいだろう。



旦那に早瀬係長は笑える。』




『だろう拓也も思うよな。』



ああ、早瀬係長!



『拓也まで呼ぶなよ。』



『親父ごめん。』



『あ、親父って言ったよな。』



「拓海良かったね。」



「「あ、拓海って言った!」」


二人の声が重なる。





オバサンだって恋したい。







完。









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