オバサンだって恋したい!!
たけど彼は一向に誘って来ない。



いつも声をかけるのも私から、今日も私から誘った。


「ねぇ、映画見に行こう。」


「ああ、いいけど。でも夕飯までには帰る。美園が今日は残業だから、俺が夕飯作らないといけないんだ。」



はぁ、彼女よりママとの夕飯を心配。



付き合って分かったこの男、小川拓也は超マザコン。


私が絡めた腕を嫌そうに見る。



「拓也私たち付き合ってるだから、こんなの当たり前だよ。」



「ふーん。俺は、美園としか腕組みたくないんだよね。」


最初はこんな事言われるたび、頭来たけど3ヶ月も付き合っているうちに慣れて来た。


言うか慣らされた感じがする。



何故か忍耐強くなってしまった私。



付き合って3ヶ月にもなるのに手も中々繋いで貰えず、キスなんてまったくなし、何回も仕掛けたけどうまく交わされた。



でも絶対落とすから、マザコン拓也覚悟しろ!








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