オバサンだって恋したい!!
拓也の私にたいする気持ちは、二年前に気付いた。



私が乱暴されそうになったのを見た拓也が、相手の男に何度も殴り、これ以上殴ったら相手が死んしまうと思った。



あの時拓也が言った言葉、《俺の美園に何してる。おまえを許さない。俺の愛する美園を傷つけた、おまえを一生許さない!》




そして拓也は私を抱き締めて、《愛してるんだ。》と呟いた。




私にははっきりと聞こえた。



声に出すつもりはなかったのだろうけど、私には聞こえてしまった。


でも私は聞かなかった事にした。



たけどそんな拓也にドキドキしたり、もしかしたら私も、あの時拓也に恋してたのかも知れない。



だから、拓也に一人暮らしさせた。



これ以上一緒にいたら、私たち多分間違った生き方をしてしまう。



だからこれでいいんだよね。



こんな母親でごめんなさい。








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