オバサンだって恋したい!!
二人とも私の意見とか聞かないつもり。



二人に連れられ食品売り場に来た。



私から手を離した二人は、カゴに鍋の材料を入れている。



拓也はすき焼き。



早瀬係長はキムチ鍋。



一度に二つの鍋なんて、どう考えても無理。



何が悲しくて、すき焼きとキムチ鍋をしなくちゃいけないの!



三人でそんなに食べれる訳ないでしょ。



私の言う事なんて全然無視。



何考えてるんだかこの二人。



二人が無視するなら、私は大好きな酎ハイ買うから。


私は自分のカゴの中酎ハイとカクテル、ワインも入れた。



「美園お酒は絶対駄目。飲むと記憶なくして、何するか分かんないからね。」


少しぐらいいいでしょ。



「美園飲んでいいよ。」



拓也がカゴから出した、酎ハイを早瀬係長が戻してくれた。



「早瀬係長大好き。」と言ってしまった。



怖いよ。



背中に感じる拓也の視線が怖い。








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