オバサンだって恋したい!!
拓也が後ろからいきなり肩を掴む。



「ねぇ美園、まさか酒飲んで又早瀬とするつもり?」



何、その言い方。



私はただ飲みたいだけ。



早瀬係長が拓也の腕を払う。



「焼きもちはみっともないぞ。折角のイケメンが台無しだ。美園が俺に抱かれるのがそんなに怖い。美園はお前の母親である前に、一人の女なんだよ。そのくらい分かれよ。」




拓也が悔しそうに俯いた。


「美園いいから、酎ハイ飲もう。酔ったら俺が又介抱してやるよ。」




何だか、この関係いいかもなんて思ってしまう。



この時一瞬拓也の存在を忘れてしまった。



「誰でもいいのかよ。抱いてくれるなら、だったら俺が美園を抱いてやるよ。」



私は驚いて振り向いた。




拓也、何でそんな事いいのよ!




拓也と私は親子なんだよ、分かるよね?









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