しろがねの翼
そう、黒曜だけは気付いていたのだ。

蘇『ん?どうした、黒曜?』

黒『それは、白雪じゃない。――九連だ』

――この白雪が、九連還杖が化けた物であるコトに。

琥『――!!』

九<あ…>

九連は、白雪の持つ神杖だ。

琥『九連!白雪はどこっ!?』

九<すいません…わがきみは、近衛の方々に言ってはならないと…>

蘇『いいから!教えてくれ…!!じゃないと、あの子が……!!』

騎士の2人のあまりの迫力に、遂に九連は負けてしまう。

九<――わがきみは、城下町の…花街の近くの――>

黒『…行く』

琥『あー、もうっ!こんな時に限って青磁がいないんだから!!僕の水鏡で行くよっ!!』

…こうして、結局は白雪の勝ちなのだ。
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