姫と王子。

「おいっ!!」

「は、はい。」


いきなりでかい声で
話し掛けられて
声が裏返ってしまった。

顔を上げたら
恭二が立っていた。


「恭二かぁ~…。
びっくりしたよ!!」

「ははは。
お前全然気付かないんだもん、
ずっと携帯見つめて
ぼーっとしてさぁ!!」

「ばーか!!!
とりあえず、家行こうよ。」

「おう。
今日はお母さん居んのか?」

「いないよ。
きっともう遊びに行ったはずだし。」

「そっか!」



自転車をニケツで乗って
ダッシュで漕ぐ恭二。

恭二のケツで見る
大きい背中が大好きだ。


私は恭二の背中に抱き着いた。

少し恥ずかしいけど、
気持ちがいい。

だんだん顔がほてってくるのがわかる。



そうこうしているうちに
家に着いた。


私わ鍵を開けて
恭二を中に入れた。

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