姫と王子。


恭二が帰ってすぐに
お風呂に入った。



この日は半身浴の日と
決めていた日だった。

湯舟に浸かり、
友達からのメールを返していた。


――~~~♪~~
着信:優ちゃん


優からの電話だった。
時間はもう00:00を回っているし
優は仕事中のはず…………


「もっし~♪」

私は電話に出た。


「ごめんな、こんな時間に。
寝てたか?」

「ううん、全然起きてた♪」

「今何してた?」

「今は半身浴中だよ~ん♪」

「はははっ」

「てか、優クン今仕事じゃないの?」

「ん??仕事中だよ。
だけど、今客いねぇし暇だったから。」

「そっか。
お母さんにチクっちゃお♪(笑)」

「だ、だめ!!!」

「じゃあ切るよ?
ちゃんと仕事しないと!!」

「わかった、わかったよ。
梨亜も優しくねぇな。」


優は少し笑って言った。

「当たり前じゃん(笑)
仕事中に電話してるってだけで
私までなんか罪悪感あるよ……。」

「ばぁーか!!
そんな事、梨亜が思う必要ねぇじゃん!!
てかさ、火曜日鬼電して起こして♪」

「えぇ~!!
了解っす♪」

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