姫と王子。
――――ピピピピピピピ~――
朝06:00に目覚ましが鳴った。
今日は優と約束の日だから
早起きしてばっちり
用意しようと思った。
優の仕事は05:00に終わる。
だからまだ起きてるかなって
思って優に電話した。
……何回掛けても出ない。
寝てるかなって思って
お風呂に入って用意を始めた。
いつもより念入り化粧をし
夏休みに入るちょっと前に
ミルクティー色に染めてエクステを付けた髪を
綺麗に巻いた。
大好きなブランドのワンピースを着て
お気に入りのヒールを履いた。
用意が完璧にできて
煙草に火を付け
優に電話を掛けた。
………やっぱり受けない。
もう9時前なのに…
やっぱり今日は無理なのかな。
「そんな朝早くからなんて
夜の仕事の人にとったら
きついわよ。
火曜日は無理だと思って
いい加減よ。」
前にお母さんが言ってた
この言葉が一瞬頭を過ぎった。
――~~~♪~~
着信:優ちゃん
諦めかけた時に優から掛かって来た。