姫と王子。

――――ピピピピピピピ~――

朝06:00に目覚ましが鳴った。


今日は優と約束の日だから
早起きしてばっちり
用意しようと思った。



優の仕事は05:00に終わる。
だからまだ起きてるかなって
思って優に電話した。



……何回掛けても出ない。


寝てるかなって思って
お風呂に入って用意を始めた。



いつもより念入り化粧をし
夏休みに入るちょっと前に
ミルクティー色に染めてエクステを付けた髪を
綺麗に巻いた。


大好きなブランドのワンピースを着て
お気に入りのヒールを履いた。


用意が完璧にできて
煙草に火を付け
優に電話を掛けた。



………やっぱり受けない。

もう9時前なのに…
やっぱり今日は無理なのかな。


「そんな朝早くからなんて
夜の仕事の人にとったら
きついわよ。
火曜日は無理だと思って
いい加減よ。」

前にお母さんが言ってた
この言葉が一瞬頭を過ぎった。



――~~~♪~~
着信:優ちゃん


諦めかけた時に優から掛かって来た。



< 25 / 55 >

この作品をシェア

pagetop