姫と王子。


―ピロロロリン ピロロロッ

車に乗ると同時くらいに
お母さんの携帯がなった。


お母さんは電話に出て
誰かと会う約束をしたようだった。

すぐに電話は切られた。



「今日は優が店に来るから。」


――優- ユウ -
聞き覚えのない名前……。


「………優??」

「梨亜は会った事ない人よ。
雫のBoyの人よ。
それより梨亜、今彼氏いるの?」


私には付き合って3ヶ月の
彼氏がいる。

恭二- キョウジ -


「いるよ。なんで?」

「ううん。なんでもない。」


お母さんはニコっと笑って答えた。

< 5 / 55 >

この作品をシェア

pagetop