愛しい遺書
「いいっすね」
翔士はそう言うと、
「いいだろー!いつでも食いに来いよな!」
とグラスに氷水を入れながらマスターは言った。そして、
「うち結婚式の二次会もやってるから、そん時はヨロシク!」
と続けた。
翔士はキョドったようにむせて、水を飲んだ。あたしはその姿を可愛く思い、笑った。
食事を済ませ、一息つくとマスターに会計をお願いした。割り勘にしようとすると、翔士が「昼飯のお礼」と言って全部払ってくれた。
「ごちそうさまでした」
あたしたちはお礼を言って店を出ようとすると、ずっと厨房にいたマチコさんが「ちょっと待って!」と言って、小走りで出てきた。
「マナカちゃんから聞いたよ。最近来ないと思ったら、Love・Maniaで働いてるんでしょ?」
そう言って持っていた紙袋を差し出した。
「キキちゃんの顔見たら、よくこれ食べてたの思い出して」
受け取った袋の中を覗くと、マスター特製のサルサソースが沢山かかった大きなチーズバーガーと、ゴロゴロとした皮付きのポテトフライがそれぞれ2コずつ入っていた。
「これ、サービス。うちは相変らず朝6時までやってるから、いつでも来てね!」
そう言うとマチコさんは翔士にも「また来てね!」と言って、微笑んだ。翔士はペコリと頭を下げて「ありがとうございます」と言った。あたしもマスターとマチコさんに何度もお礼を言い、また来る約束をして店を出た。
「あのテンションには驚いたけど、いい人たちだな」
白んできた空を見上げ、背伸びをしながら翔士は言った。
「あはは。でしょ?他にも美味しいの沢山あるんだよ」
そう言って翔士を見上げると、翔士は伸ばしていた腕を下ろして
「また連れて来てよ」
と言った。
あたしは微笑みながら頷いた。
車に乗り、エンジンをかけた。
「今日1日、ずっと一緒にいてくれる?」
翔士はあたしの顔を覗き込んで言った。断る理由もないあたしは「うん」と頷いた。
「どっか行きたいとこある?」
「特にないかな……」
そう言うと翔士は少し緊張した表情で
「……オレんち来てよ」
と言った。
翔士はそう言うと、
「いいだろー!いつでも食いに来いよな!」
とグラスに氷水を入れながらマスターは言った。そして、
「うち結婚式の二次会もやってるから、そん時はヨロシク!」
と続けた。
翔士はキョドったようにむせて、水を飲んだ。あたしはその姿を可愛く思い、笑った。
食事を済ませ、一息つくとマスターに会計をお願いした。割り勘にしようとすると、翔士が「昼飯のお礼」と言って全部払ってくれた。
「ごちそうさまでした」
あたしたちはお礼を言って店を出ようとすると、ずっと厨房にいたマチコさんが「ちょっと待って!」と言って、小走りで出てきた。
「マナカちゃんから聞いたよ。最近来ないと思ったら、Love・Maniaで働いてるんでしょ?」
そう言って持っていた紙袋を差し出した。
「キキちゃんの顔見たら、よくこれ食べてたの思い出して」
受け取った袋の中を覗くと、マスター特製のサルサソースが沢山かかった大きなチーズバーガーと、ゴロゴロとした皮付きのポテトフライがそれぞれ2コずつ入っていた。
「これ、サービス。うちは相変らず朝6時までやってるから、いつでも来てね!」
そう言うとマチコさんは翔士にも「また来てね!」と言って、微笑んだ。翔士はペコリと頭を下げて「ありがとうございます」と言った。あたしもマスターとマチコさんに何度もお礼を言い、また来る約束をして店を出た。
「あのテンションには驚いたけど、いい人たちだな」
白んできた空を見上げ、背伸びをしながら翔士は言った。
「あはは。でしょ?他にも美味しいの沢山あるんだよ」
そう言って翔士を見上げると、翔士は伸ばしていた腕を下ろして
「また連れて来てよ」
と言った。
あたしは微笑みながら頷いた。
車に乗り、エンジンをかけた。
「今日1日、ずっと一緒にいてくれる?」
翔士はあたしの顔を覗き込んで言った。断る理由もないあたしは「うん」と頷いた。
「どっか行きたいとこある?」
「特にないかな……」
そう言うと翔士は少し緊張した表情で
「……オレんち来てよ」
と言った。