極上な恋をセンパイと。


「スカート……?」



キョトンと首を傾げたあたし。


「俺がこの会社に入社して初めて参加した企画のもんなんだよ」

「……えええっ!!?」


フワフワした履き心地とサラサラの肌触り。
歩いた時に、それに合わせて揺れるシルエットが好き。
ちなみにハイウエストで、着痩せと足長効果も抜群だし。

あたしのお気に入りのスカートだ。



「お前コレ結構はいてるもんな」

「はい……」



嬉しそうに目を細めると、センパイの手は呆気なく離れてしまった。



そ、そうなんだ……。

すごいな……センパイの初めてをあたしは持っていたなんて。
なんか、すっごい運命感じるのは……あたしだけでしょうか?



センパイの部屋は、高層マンションの一室。
大き目な窓ガラスからは、眠らない都内の夜景がキラキラと、まるで宝石箱のように輝きを放っていた。

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