極上な恋をセンパイと。
姉もあたしも実家を出てる。
この半年はすごく忙しくて、家族にも会えてないなぁ。
近々、帰ろうかな。
なんてぼんやり考えていると、突然背後から聞き慣れた声がした。
「あれ? 課長と……渚さん!」
へ?
声のした方を見ると、そこには嬉しそうな笑顔を向ける真山くんがいた。
「お疲れ様でーす。てゆか、珍しい組み合わせですね!」
「お疲れ様。えへへー。いいでしょ」
課長とあたしの間には、上司と部下以上の関係が…………あ⁈
「……」
「それを言うなら俺もっすよ」
そこまでで、思考が固まった。
なぜか得意そうにふんぞり返った真山くん。
その後ろから姿を見せたのは……。
キレイなアーモンドの瞳をこれでもかって程細めた…………。
くくく、久遠センパイ……‼︎?