極上な恋をセンパイと。
「うーーん。きもちい~」
はああ、と大きなため息と共に、白鳥百合が岩風呂に身を沈めた。
あたしもそこに並んで座る。
目の前には、鬱蒼と茂る木々。
その上は、茜色に染まる冬の空が広がっていた。
湯煙の向こうには、一番星が光り始めている。
「……いいところだね」
「ほーんと。あーあ、久遠さんと貸切風呂入ったら楽しいだろうな」
「……」
な、なに想像してんの?
なぜかあたしが真っ赤になって、白鳥百合を見つめた。
卵のようにつるんとした、柔肌。
ただでっかいだけだと思っていた胸は、形までキレイ。
ハニーブラウンの長い髪をアップにした白鳥百合は、すごく色っぽくて……。
……く!
ま、負けた……。
たまらず自分の体を隠すように、深くお湯に身を沈めた。