極上な恋をセンパイと。

宴会は、大いに盛り上がった。

部長に飲み放題だと言われた通り、やたらとお酒をすすめられ断れずにビールを仰ぐ。


こうして同じテーブルを囲むと知らない顔もあった。

今回は参加してるのは、うちのチームと、以前から部長と付き合いの長いらしい杉浦さん近藤さんって方が2人。
それから自ら志願した受付嬢の白鳥百合の、合計9人だ。


「うま!これマジウマイっすね。ね、百合さん」

「久遠さん、このお魚なんて言うのかしら」

「それはね、マグロって言うんだよ?知らないのかな、百合ちゃんは~」


……柘植さん……、それちょっと失礼じゃ……。

なぜか部長たちのテーブルに呼ばれたあたし。
隣のテーブルには、真山くんと白鳥さん、柘植さん……それから久遠センパイが座っていた。



いいな……あたしもあっちがよかった。


むーと、眉間にシワを寄せたその時、目の前にお皿が差し出された。
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