極上な恋をセンパイと。
ココは俺のモノ
◇
ドクンドクンって心臓が加速するにつれ、条件反射のように視界がジワリと滲んだ。
そっと頬に触れたセンパイの手。
指先は頬から耳へ、そして結い上げた髪の中に滑り込み……。
頬に寄せられた唇。
わざと鼓膜の中を刺激する、掠れた低音。
「ここは……」
瞬間、まるでスローモーションのように時間が流れた。
ふわりと肩に落ちた、長い髪。
センパイの手によって解かれたそれは、ユラユラと頬をくすぐる。
一度とかれたその髪を、センパイは指先ですくうと耳にかけ、そしてクイッと掻き上げた。
そのまま耳たぶにチュッと口づけされて、背筋に電流が走る。
掻き上げられたうなじに唇を押し当てて、センパイは囁くように言った。
「俺だけのモンだろ」
「っ……」
甘い甘い、誘惑。
抵抗するなんて選択は、とっくにあたしの中から消えてる。
「だから」
真っ赤になったあたしに、センパイは悪戯な笑みを落とし、そのまま首筋に唇を這わせた。
「他の誰にも、見せんな」
「……ぁ」
敏感になった身体は。
センパイの吐息に反応して、とどまる事を知らずにどんどん熱くなっていく。
ああ、もう……。
あたし、どうなっても構わない……。