極上な恋をセンパイと。
ココは俺のモノ




ドクンドクンって心臓が加速するにつれ、条件反射のように視界がジワリと滲んだ。


そっと頬に触れたセンパイの手。
指先は頬から耳へ、そして結い上げた髪の中に滑り込み……。




頬に寄せられた唇。
わざと鼓膜の中を刺激する、掠れた低音。



「ここは……」



瞬間、まるでスローモーションのように時間が流れた。

ふわりと肩に落ちた、長い髪。
センパイの手によって解かれたそれは、ユラユラと頬をくすぐる。

一度とかれたその髪を、センパイは指先ですくうと耳にかけ、そしてクイッと掻き上げた。
そのまま耳たぶにチュッと口づけされて、背筋に電流が走る。


掻き上げられたうなじに唇を押し当てて、センパイは囁くように言った。



「俺だけのモンだろ」

「っ……」




甘い甘い、誘惑。

抵抗するなんて選択は、とっくにあたしの中から消えてる。


「だから」


真っ赤になったあたしに、センパイは悪戯な笑みを落とし、そのまま首筋に唇を這わせた。


「他の誰にも、見せんな」

「……ぁ」


敏感になった身体は。
センパイの吐息に反応して、とどまる事を知らずにどんどん熱くなっていく。



ああ、もう……。

あたし、どうなっても構わない……。
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