極上な恋をセンパイと。
ドキーーン!
「あ、おはようございます。久遠センパイ」
「おお」
「おはよーございまーす」
昨日告白してフラれてると言うのに、白鳥百合は天使の微笑みを崩さない。
この子なりにきっと気を使ってるんだと思うけど……。
あたしはこの上なく気まずい!
朝からバクバクうるさい心臓の音を聞きながら、頭をフル回転させる。
「……」
なんて声かける?
普通に挨拶したらいいのかな。
すると、そんなあたしの目の前にいきなり何かが現れた。
?
顔を上げるとそれはセンパイの手で……。
え、え?
なんで?
差し出された手と、センパイの顔を交互に見ていると、グッと目を細めたセンパイが口を開いた。
「それ、とってくれる?」
「へ?」
キョトンと瞬きをすると、センパイの指先が何かを指示した。
「お前の目の前のソレ」
目の前?
……ああ、プレートか……。