極上な恋をセンパイと。
「……何ニヤついてんだよ。気持ち悪りぃ」
「失礼ですね、いつも通りですよ!」
「あ、そ」
たいして興味なさそうにそう言ったセンパイは、頬杖をつきながら目を細めた。
美味しく焼けたパンを頬張ると、ふわりとバターの香りに包まれる。
あたし……。
センパイが好きですって、伝えてもいいのかな。
そしたら、この曖昧な関係が変わるんだろうか。
そうだったらいい。そうなって欲しい。
あたし、センパイの一番の人になりたいです。
大きな窓から差し込む、光のカーテン。
それはキラキラとセンパイの横顔を照らしていて……。
ああ、なんてキレイなんだろうって、そう思った。
「あれ、渚さんそれしか食べないんですか?」
「久遠さん、サラダどーぞぉ」
あ!白鳥さんに、真山くんっ?
ふたりだけの朝食はすぐに終わってしまったけど、それでも無事に?初めての慰安旅行は終わりを告げたのだった。