極上な恋をセンパイと。

「……何ニヤついてんだよ。気持ち悪りぃ」

「失礼ですね、いつも通りですよ!」

「あ、そ」



たいして興味なさそうにそう言ったセンパイは、頬杖をつきながら目を細めた。
美味しく焼けたパンを頬張ると、ふわりとバターの香りに包まれる。


あたし……。
センパイが好きですって、伝えてもいいのかな。
そしたら、この曖昧な関係が変わるんだろうか。
そうだったらいい。そうなって欲しい。

あたし、センパイの一番の人になりたいです。





大きな窓から差し込む、光のカーテン。
それはキラキラとセンパイの横顔を照らしていて……。


ああ、なんてキレイなんだろうって、そう思った。



「あれ、渚さんそれしか食べないんですか?」

「久遠さん、サラダどーぞぉ」



あ!白鳥さんに、真山くんっ?

ふたりだけの朝食はすぐに終わってしまったけど、それでも無事に?初めての慰安旅行は終わりを告げたのだった。

< 158 / 243 >

この作品をシェア

pagetop