極上な恋をセンパイと。

センパイ、どうしたんだろう。
いないことは今までだってよくあった。



「それで、あー……もうみんな知ってると思うが。イズミの事だ」


ハッとして顔を上げる。

いつもはズバズバと言う部長。
その部長が言いにくそうに、口ごもっている。


不審に思って、思わず眉間にシワが寄った。


センパイが……なに?





「イズミの

パリへの、転勤が決まった」








……え?


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