極上な恋をセンパイと。
通っ……た……。
「凄いッ!やりましたねセンパイッ」
ガタンとよく立ち上がった真山くん。
柘植さんも安堵したように、ドサッと背もたれに身を預けた。
「はあ。今回はさすがの俺もダメかと思ってた。なんせ途中退席するヤツいたし」
え?それって……。
「そんなの関係ありませんッ!
センパイのあのプレゼンが先方に届いたんすよ!愛の力です!ね、課長っ」
あ、愛の力?
「あはは。愛かどうかはともかく……なにはともあれよかった。でもここからですよ?」
上気した真山くんを諭すように朗らかに言った時東課長が、あたしを見てにこりと微笑んだ。
?
と、その時。
「賑やかだな」
楽しそうな声と一緒に、部長が扉を開けて現れた。