極上な恋をセンパイと。

……。
…………。



ね、寝れない……。




ベッドに潜り込んで、いったいどれくらいたったんだろう。

小さなオレンジの照明だけが室内を照らす。



センパイの寝息が微かに聞こえる。

寝返りをうつたびに、シーツのこすれる音がして、あたしの全神経が敏感に反応してしまう。




いったいどのくらいたったんだろう。



ダメだ……


時間がたてばたつほど、なぜか目は冴えて眠れない。


しかもさっきから身動き1つとれなくて、体中が痛くなってきた……。


どうしよう……。
思い切って寝返りをうってみる?

でももし起きてたら……。


って考えすぎだよね、センパイがベッドに入ってからだいぶ時間たってるし。





「……」




よし。


あたしは自分に言い聞かせて、ぐるんと一気に寝返りをうった。

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