極上な恋をセンパイと。

ドックン

ドックン



心臓が、勢いよく全身に血をめぐらせる。
そうしないと、あたしきっと気失っちゃう。


そのくらい、頭の中
真っ白になっていた。

さっさとセンパイの上からどかなくちゃ……。



そう頭では思っていても
なぜか体がいう事聞かなくて。



「ぁ、あの……」


真っ赤になったまま、震える唇でなんとか声を絞り出した。



そんなあたしをジッと眺めていたセンパイ。
ちょっとだけ眉を上げて、イジワルに笑うとこう言った。




「なんつー顔してんだよ。 襲われたいの?」

「え?……だ、ダメです!絶対ダメぇ!!」




冗談とも、本気ともとれる声のトーン。
それに驚いて、思わず身を引いた。

と、その勢いでまたバランスを崩してベッドから転げ落ちそうになる。



こ、今度こそ落ちる!


反射的にキュッと目を閉じた。


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