極上な恋をセンパイと。
センパイがそこの女とうつつを抜かしてる間にねっ!
あたしだって、ちゃんと仕事出来るようになってんですよ!
むきになってそう言うと、センパイから予想外の言葉が返ってきた。
「ならお前、もう帰るんだよな」
「……え? そうですけど……」
キョトンと瞬きをしたあたしに、まっすぐな視線を落とすセンパイは、表情一つ変えずに言った。
「じゃあ、このあと俺に付き合え」
「はい。……って、ええ!!?」
なにそれ、ど、ど、どういう……!!!?
思いっきり真っ赤。
あきらかに挙動不審になってるあたしに、久遠センパイは有無を言わさず「ここにいろよ」と言ってさっさとエレベーターに乗って行ってしまった。
ドックン
ドックン
つ、付き合えって……。
この後って……センパイと、ふ、ふたりでぇぇ!!?