極上な恋をセンパイと。
……ゴクン。
「センパイ! これすっごく美味しいですね」
空になったグラスに、センパイがシャンパンを注ぐ。
ガラスのテーブルには、フルーツや小さなピザが並んでいる。
結局、センパイの言葉に流されたあたしは、こうして一緒にシャンパンを飲んでるわけだけど……。
センパイが雰囲気に流されない確証はどこにもないんだよね……。
……もう、あたしなにしてんのよぉぉ!
フカフカのソファに座って、センパイに渡されたグラスを傾ける。
あたしのすぐ横……と言うか、すぐ下。
センパイがソファとテーブルの間に座ったもんだから、なんだか落ち着かない気分になる。
近くにあったクッションに手を伸ばして膝の上に置いた。
昨日のキスの理由、聞いてもいいかな。
「……あ、あのぉ、センパイ」
「んー?」
完全にリラックスムードのセンパイが、ゆっくりとあたしを振り仰いだ。
きゅん!
ああ、胸がキュンってする。
だって、こんな無防備なセンパイ、新鮮……。