魔女の涙
―――次の日―――
「それじゃ、行って来ます!」
『気を付けてね。
頑張るんだよ!!』
「はぁい!」
アタシは家を出た。
右手にトランクを持って、左手に溢れる程の希望を持って
何処に在るか解らない明日を探すため、
歩いて行った。
予想通り、アタシの未来は
希望に満ち溢れていたけれど、
幸せだったかって聞くと
世間はそうとは思わないと思う。
でもね、
アタシが自分で決断して決めたこの〝道〟、
アタシは後悔してないよ。