魔女の涙
安易に他人なんか信じちゃダメ。
ココロを許してはダメ。
アタシはそう学んだんだ。
ーーーーーキーンコーンカーンコーン♪ーーーーー
『シエルーおはよ☆
眠そうだねェ?』
「ん...おはよ。
朝なんて
魔女みんな苦手なモノでしょう...??」
この子はたった一人だけの心を許せる存在の人、エチェ。
(こういうのを親友というの??)
彼女はアタシと対極で
素直で、優しくて、笑顔で...
今考えれば苦手なタイプかもしれないけど
母親を亡くしたアタシにとっては
エチェの存在こそが、
アタシに残された僅かな光だった...
『ぇへッ☆
後一年だねぇ!!』
「.....??
何が...?」
『18才になったら世間に魔女って認められるんだよ!?
やっと来たかー!!
って感じになんないッッ!?』
「ぁぁ....
でも
別になんとも思わないけど。」
『もぅ!!シエルってば!
自覚持ちなよ!?』
そうか...
忘れてた....