power.
笑って誤魔化すしかない。
今の関係を崩したくないから。
きっと香奈はもう何か気づいてる‥
勘が鋭いから、香奈もきっと―いや、あえて深く聞かないのかも知れない…
「優、今日学校?!」
『やばっ忘れてた…。
このままサボろうぜー』
「馬鹿っ!!
早く着替えなさいよ!」
『あーぃ。』
僕の自転車で学校に向かった。
ひんやりと顔をかすめる風が痛い。
香奈は僕の背中に顔をうずくめる。
ちょっとずるいだろ?