power.
「今日からこの学校に通う磯崎雅茂です。」
まさし‥げ。
小学校の頃よく一緒に遊んでた
史くんとも。
席の関係で雅茂は、僕の後ろの席になった。
案の定、すぐに雅茂が話しかけてくる。
でも無視する。
話さないといけない。
そんな義務はない‥
僕は今、周りに集まる女を対処するのに忙しいのに雅茂まで…面倒だ…。
知らない女が急に話かけてきた
またか…。
でも、いつもと質問が違った。
「優くんって“超能力”があるんだよね?
私、今日好きな人に告白するんだけど‥大丈夫かな?」
超能力。
どうして、それを―――――。
背筋が凍り吐いた。
香奈にも言えない僕の秘密を…
話したのは、きっと雅茂だ‥
僕は適当に頷いて雅茂を探した
僕の力は“超能力”のように綺麗なものではないから。