Sweet Time
「あのさ、大樹ぃ。お前、好きな奴いたっけ?」
掛谷くんが大樹に尋ねる。
「んー。興味ないから、なんとも言えない。じゃ、また今度CD貸してね」
大樹は自分の席に戻っていった。
興味がない…って。言うねぇ、大樹。
「あ、また戻るけど…」
「あ、違うからね!私、好きな人とかいないよ?」
「だと、時也」
「そっか…。なら、よかった!ありがとう」
「?」
キーンコーンカーンコーン♪
何が言いたかったの?あの二人は…。
「授業始めるぞー」
柚子はあまり気にせずに授業を受ける態度に切り替えた。