Sweet Time
「好きでいていいかな?多分、あきらめられないと思う…。図々しくてごめん」
「え…?いや、全然いいんだけど…。そこまで私のこと想ってくれてありがとね?」
「俺の勝手だから…。てか、そもそもダメもとで告ったんだよね。麻原さんみたいなかわいい子が俺を見てくれてるなんて、ありえないし…」
何、言ってるの!?お世辞にも程があるって!!逆に傷つくから…。
「安西くん、カッコいいんだしさ…。私なんかより、もっといい人たくさんいるよ」
「そう…?サンキュ。そんなこと、言われるとは思ってもなかった。じゃ、ありがとう。これからもよろしくね」
「うん!!じゃあね」
…安西くん、私のこと好きだったんだ。まだ信じられないでいる。
「おーい」
「!?」
…ん?嘘でしょ…。今、大樹の声が聞こえたような…。
「なーに、告られちゃってんだよ」
「大樹…?」
大きなタンクから大樹の姿が現れた。
「部活、行ってたんじゃないの…?」
「ん?今、そんなの関係ねーし」
大樹が近付いてきて柚子の唇を塞いだ。
「ん…」
大樹が柚子の頭を押さえているので離れようとも離れられない。