Sweet Time
二人の約束
「なぁ、大樹と柚子ちゃんって付き合ってたんだろ?」
「マジかー。俺、狙ってたのに」
「柚子と河野くん、付き合ってるって知ってたー!?」
「うそでしょ!?美男美女カップルじゃん!!」
もうあれからずっと大樹と柚子の噂話。それも仕方ない。
「あのさー、付き合ってるって好評したらそれなりの男よけになるしさ、もう柚子を一人にできねーし、もう言っちゃおうかと…。ついでに俺の本性もバレちゃったけどな」
「なんで、相談してくれないのよっ!!」
柚子と大樹は大樹の席で口喧嘩。
「いーじゃねーか!!そもそも隠す必要なんかねぇーんだから」
「もう…」
でも、ちょっと嬉しかったり。
「大樹ー!!羨ましいぞ、コノヤロー!!」
「徹、よせって」
徹くんは大樹の親友。
「大樹、よろしくたのむな?柚子ちゃん♪」
「てめ、柚子ちゃんとか言ってんじゃねーよ」
「ごめんごめん。許して♪」
ある意味、いいコンビ。
「おーい、席つけ」
「じゃね」
柚子は席に戻った。