Sweet Time
大樹は強い口調で言った。
「俺がいんのに、他の男に色目使うなよ」
そう言うと強い力で教室の出口のそばにあるロッカーに柚子を押し付けた。
「ちょ…。色目なんか…」
色目なんか使ってない…てか、使えないもん!!私が使ったって誰も興奮しないっての!
「ん…」
首筋のブラウスを引っ張られ、あらわになったそこに大樹が顔を埋めた。
「ちょ…や」
「お前のこと、好きってヤツがいたんだよ」
柚子はキスされた首筋をさすりながら言った。
「…それで色目を使ったって?」
柚子は背の高い大樹を見上げた。
「使うわけないじゃん…。その前に使えないし」
こんな彼氏だけど、私は好きなの。優しいところもちゃんとあるし、浮気するかと思ったら全ッ然しないし…。これは大樹に失礼だね。
「その目がワリィんだよ…///」
少し照れながら大樹は柚子に優しいキスをした。
「絶対、誰にも渡さねぇから」
大樹は柚子を抱きしめた。