Sweet Time
紳士な仮面
「あぁああ!!!!!!!!!!」
学校に行く準備をしていた朝、それは起った。
「大樹のヤツ、キスマークつけやがってぇ…」
顔を洗おうとしたとき、洗面台の鏡に映った柚子の首筋。くっきりと大樹のマークがついていた。
「どうしよ…。こういうときは…バンソウコウだ!!」
とりあえず顔を洗ったあと救急箱を探し、そのキスマークの部分にバンソウコウをつけた。
「よし…」
やっぱり首筋にバンソウコウを貼るのは不自然だよね…?…もうっ!!大樹のせいなんだから…。
リビングの時計を見るともう家を出る時間になっていた。
「え、もうそんな時間っ!?お母さん、いってきますっ」
「いってらっしゃい」
柚子は玄関を出て走った。