LEVEL【番外編】




いったん家に帰って、親に言ってから来るように。
と言われてメンドクサイけど家に帰って私服に着替えて家で凌を待った。


「翔子」

突然玄関から声がした。


「あら、凌くん。久しぶりぃー元気してた?」

「あ、はい。」


「凌行くよ」

凌と母さんの会話を切って玄関のドアを開けた。




凌は――…。


学校とは違う意味で見れない。
だって…。
私服かっこいいんだもん…///
スラッとした足にピッタリなダメージパンツを穿いて、下には淡い色のTシャツにチェックの薄い上着を着て、コートを着ていた。

それが凌に似合ってる。
凌の私服は久しぶりに見て、しかもこんなにかっこよかったらあたしへの衝撃は大きい。


「集合場所って学校?」

「そ。」



赤い空の下で、少し気まずい空気。


学校の門のところに1年生が待っていた。
その数分後に岡田くんと笑美が来た。


あ、笑美の私服かわいい…。
岡田くんもかっこいいや…。
みんなオシャレだ…。
何だかここにいることが突然嫌になった。


「笑美…私服かわいい…」

「西部さんだってかっこいいですよ!!」

「どこが…」

「足細いじゃないですか!!アタシそんなに細くないんでスカートとかで隠してるだけですよ」

「…そうかな?」

尚子にも以前そんな事を言われたけど、ここまで強調して言われた事なはい。
いつも柔道してるから太ってはないけど…。
細くはないんじゃない??
筋肉ばっかりだし。




< 167 / 199 >

この作品をシェア

pagetop