LEVEL【番外編】
「ヤバ……」
あたしが起きて数時間後、
大変な事に気付いた。
明日までに提出の漢字のテキストを忘れた。
「ヤバいぞぉー;;」
冷や汗が出てきたのは国語の先生が最高に怖いから。
携帯に触れてすぐに出したのは凌の携帯の電話番号。
「凌?」
『何?』
「今家?」
『うん』
「漢字のテキスト貸してくれない?学校に忘れちゃって;;」
『相変わらずだな』
小さく笑いながらそぅ言った凌の声が、あたしをいきなりドキッとした。
いつもの凌より凄い大人っぽく、少し色っぽくて、ドキッとした。
「じゃっじゃぁ今から行くねっ///」
『おぉ』
その声がして、即切った。