LEVEL【番外編】
凌は少し太い参考書と、ボロボロのテキストを持ってさっきまで座っていたイスに座った。
「はい」
「あ、ありがとうね。明日朝に返しに行くから」
「ぁ、あぁ」
凌は少しボケーっとしてて凌らしくない。
「凌大丈夫?」
「あぁ」
「じゃーね」
パシンッ
「ぇ―……?」
何で凌があたしの腕を掴んだのか……意味が分からない。
「……翔子…」
「…な…に……?」
上目遣いで、あたしの目をじっと見る凌を見て、最近とは違う意味で見てられない。
目を逸らしても視線が気になってまた見てしまう。
「ぇっ…ちょっ……///」