LEVEL【番外編】
急に軽く引っ張られてグンッと近くなった。
凌の綺麗な顔がすぐ近くにあってあたしの心臓は飛び跳ねるかと思った。
凌の肩に触れている右手は感覚が鈍くなって二の腕あたりが痛くなってきた。
ドキドキしているあたしの心臓なんて無視して凌はあたしに顔をどんどん近付ける。
「なっ…///」
これって―――……
―――キ…
凌の顔はあたしの顔じゃなく首元に行った。
「…な…、…ゃっ…///」
「翔子…」
耳元で凌の低い声が聞こえた。
その声にピクッと体が反応する。
凌の肩に触れている右手をぎゅっと握った。