LEVEL【番外編】
Side 凌
何なんだろうな…。
あの匂い。
何て言ったらいいのか分からないけど、すんげぇいい匂い。
俺って匂いフェチだったんだ(笑)
朝、起きたらキッチンに置いている机に俺の漢字のテキストがあった。
「母さんこれ…」
「あぁさっき翔ちゃんが持ってきてくれたのよ?」
翔子…。
若干ボケッとしながら朝飯を食べて、昨日の夜、珍しく用意をしていなかったから慌てて用意をして家を出た。
いつもなら翔子が慌ててバスに乗ってくるのに、
今日は俺が慌ててバスにのった。
翔子はバスに乗ってなかった。