LEVEL【番外編】
靴を履き替えて校門を出ると岡田と杉浦さんがいた。
あぁ一緒に帰ってるんだ―…。
「あっ倉敷さんっ」
「ん?」
「あの…西部さんは…?」
「翔子は部活出た」
「あ、そうですか。ありがとうございました」
って杉浦さんはふわっと笑った。
あの笑顔が好きだったのかも。
でも今は隣に岡田がいるからか何も思わなかった。
「うん…」
思ったのは岡田ってかっこいいな。だけ。
前はあんなに見なかったのにな。
杉浦さんも惚れるよ。
「あれって知り合い?だよな」
「文化委員が一緒だったんだよ」
「んで付き合っちゃった。みたいな?」
「だね」
「うわっベタ;;」
「でもあの2人ってお似合いじゃん」
「まぁなぁ…でもあの彼女ちゃんこれから大変だな」
「何で?」
「岡田修平だろ?あの彼氏の方。こんなちっこい学校でモテモテのモテ男くんの彼女になっちゃったらこの先イジメとかありそうじゃん。女子って恐いし」
「確かに…。」
そのとき翔子を思い出した。
杉浦さんがいじめられたらすっ飛んでそのいじめてた女子を技かけてシメる姿。
その次はいじめられる姿。
そこから翔子はあの強気な顔をしていじめ返すんだ。
いじめ返すってか蹴り入れるって感じで。
それが本当にありそうで笑えた。