LEVEL【番外編】
「今日見て実感した。西部の隣ってお前じゃないと何か変だよ」
「…」
「俺は中学からお前ら見てた。いつも隣にいて笑ってたじゃん」
「…」
「西部の彼氏はお前であってほしい」
「…」
「まっお互い好きじゃないと付き合う意味なんてねぇけどな」
「…」
「……黙ってないで何か言えよ」
「…」
「………何か…嫌なんだよな…」
「ん?」
「今日学校行く時に川上と翔子が一緒にいて、今日部活行こうって約束してんの。組み手しようって翔子から誘っててさ。前からアイツと組み手してたのは俺なのにさ…」
それを言うと庚樹は笑った。
「何だよ」
こっちは真剣に言ってんのに…。
「すんげぇ独占欲だな(笑)」
「は?」
「すんげぇ好きじゃん西部の事」
「…」
何でその時、否定しなかったのかな。
「あら、今ごろ気づいちゃったの?」
馬鹿にされたみたいに言われてピキ―ンと来た。
「うるせぇ…」