LEVEL【番外編】
お盆の上にあるお茶の入ったコップを
持って飲んだ岡田くん。
「で、数学わからない所あった??」
「ぁ、うん!!」
「どこ…」
そぅ言って岡田くんは教えてくれる。
あたし達が行ってる高校は、
山奥にあるド田舎高校だから、
自分の親の仕事を継ぐって人も少なくは無い。
岡田くんのいた中学には、
そんな人が多くて、
高校に行かないで継いでいる人も
いたって言ってる。
岡田くんは、
ここから近くの短大に、
あたしはその短大の隣の短大に
進学を目指している。
岡田くんもあたしも、
そこのレベルには達しているけど、
ここで気を抜いたらいけないから
頑張っているんだ。