LEVEL【番外編】
アタシの部屋のドアからひょこっと顔を出した岡田くんは、一瞬で目を見開いた。
「何でお前がいんだよ!!!!」
それに対して咲は
「やっほー♪」
「てめぇ……」
「いやぁーまさか付き合ってるとはねぇー」
とニヤニヤしながら岡田くんに話し掛ける咲。
「つーか何でいんだよ」
声は低い。
不機嫌な顔をしているけど……
何だかいつも仲良しそうに見えて嫌だ。
「今日試験なんだぁー」
「だったら帰って勉強しな」
「あ、明日は得意教科しかないから♪」
ほら………
仲良し。
嫌だ。
でも…
咲も岡田くんも大好きなんだから、
「帰って?」
なんて言えない。