ぶたねこ“ハッピー”の冒険
どう見ても関取、良く言っても食いしんボンだよ。
吹出しそうになるのを堪えていると、いい加減にしろって表情でYUIが手招きした。
「凄いぞYUI、今俺ら今世紀最大の謎に直面してるよ。しかも、その謎が解けるかも…。」
「ハイハイ。」
そろそろ探偵ごっこは終わりにして、という最後通達だな…。
オレはYUIの話の続きを聞いた。
お相手は合コンで知り合った出版関係の会社員で、若くして編集長だという。
「そうか、で、奥さんの間に子供が出来なくて離婚寸前?お互いにプライベートな恋愛を楽しんでんだ」
「なんかドラマみたいな話だな。プール付きのマンションに、別荘も持ってたりして…」
「うん。持ってる」
なに〜っ。
うんにゃろ〜、どんな奴だぁ。
なぜか勝手に鼻息を荒げるオレを、全く無視するようにYUIは言った。
「ねえ、明日婦人科に一緒に行ってくれない?」
ぬぉ〜。
婦人科!?
どんな立場で?
友達か?
婦人科に一緒に行く男友達ってどんなんだよ。
シナプス全開でいろんな考えがグルングルン回る。
「えっ、ああ、いいよ。」
でも安請け合いしちゃう癖は変わらない。
少しホッとしたようにYUIが微笑んだ。
「なあYUI、どっちにしろ結果をみないことには考えようが無くないか。明日病院に行くとして、今は腹ごしらえしようぜ。」
「5丁目カフェとか薔薇亭とか、懐かしいだろ!」
5丁目カフェは駅前にあって、劇団員のバイトでもいるのか、いつも新しい演劇のポスターが貼ってある。ただ、店で流してる音楽が何ともお洒落で、ちょっと背伸びしたい気分の時にピッタリの店で、YUIもお気に入りだった店だ。
薔薇亭は気のいい夫婦がやってる洋風キッチン。カツやエビフライに、これでもかってくらいの野菜が盛り付けた定食は、美味しくてボリュームたっぷり。
「ご飯お代わりしていいからね、野菜も食べなきゃね。」と、親のような優しい言葉に常連も多い。
「5丁目カフェかな」
YUIは歩きだしてそう言った。
吹出しそうになるのを堪えていると、いい加減にしろって表情でYUIが手招きした。
「凄いぞYUI、今俺ら今世紀最大の謎に直面してるよ。しかも、その謎が解けるかも…。」
「ハイハイ。」
そろそろ探偵ごっこは終わりにして、という最後通達だな…。
オレはYUIの話の続きを聞いた。
お相手は合コンで知り合った出版関係の会社員で、若くして編集長だという。
「そうか、で、奥さんの間に子供が出来なくて離婚寸前?お互いにプライベートな恋愛を楽しんでんだ」
「なんかドラマみたいな話だな。プール付きのマンションに、別荘も持ってたりして…」
「うん。持ってる」
なに〜っ。
うんにゃろ〜、どんな奴だぁ。
なぜか勝手に鼻息を荒げるオレを、全く無視するようにYUIは言った。
「ねえ、明日婦人科に一緒に行ってくれない?」
ぬぉ〜。
婦人科!?
どんな立場で?
友達か?
婦人科に一緒に行く男友達ってどんなんだよ。
シナプス全開でいろんな考えがグルングルン回る。
「えっ、ああ、いいよ。」
でも安請け合いしちゃう癖は変わらない。
少しホッとしたようにYUIが微笑んだ。
「なあYUI、どっちにしろ結果をみないことには考えようが無くないか。明日病院に行くとして、今は腹ごしらえしようぜ。」
「5丁目カフェとか薔薇亭とか、懐かしいだろ!」
5丁目カフェは駅前にあって、劇団員のバイトでもいるのか、いつも新しい演劇のポスターが貼ってある。ただ、店で流してる音楽が何ともお洒落で、ちょっと背伸びしたい気分の時にピッタリの店で、YUIもお気に入りだった店だ。
薔薇亭は気のいい夫婦がやってる洋風キッチン。カツやエビフライに、これでもかってくらいの野菜が盛り付けた定食は、美味しくてボリュームたっぷり。
「ご飯お代わりしていいからね、野菜も食べなきゃね。」と、親のような優しい言葉に常連も多い。
「5丁目カフェかな」
YUIは歩きだしてそう言った。